平成28年度分決算特別委員会のご報告

Aya

2017年10月23日 15:30

10月3日、決算特別委員会が終了しました。

平成28年度の決算についての審議です。
委員メンバーは各会派に割り当てられた人数で選出され、
全体の約半数で構成されます。

また、4日間の審査の過程で、
担当課の答弁が不十分だと感じた場合に、
総括質疑といって、
最終日に市長に質問することができます。

しかし、それには、決算に沿った内容であることを前提として、
議員個人の調査・分析に加えて、担当部局との調整や、
委員会総意としての合意が必要で、なかなかハードルが高く、
表面的な問題提起だけでは、
総括質疑に行き着かせることは難しい印象があります。

行政側がプライドを持って仕事をしたのなら、
彼らに自負があるでしょうから、
合理的な指摘でないと納得ができないということでしょう。

それは、裏返すと、議員個人も、資質があぶりだされる覚悟で
臨まなくてはならないということを意味しています。

今回は、委員長会派の1期議員2名が
計3回総括質疑を宣言したものの、いずれも直後に取り下げるという事態になりました。

私の会派では毎年、数日間の終日審査をメンバー全員で行いますが、
メンバーで反省点を出し合い、昨年を教訓にして、
今年は、当初予算との比較だけでなく、
補正予算や事業概要も丁寧に調べた上で論点を整理して臨んだので、
市民の皆様から付託された議会のチェック機能を果たせたのではないかと思います。

そのような中、会派の決算担当メンバーとも十分協議した上で、
私は「まるごと博物館構想」について、総括質疑を行いました。

市長からは、国内に例を見ない取り組みゆえ、
市として教育委員会と連携をとりながら進めていくとの答えがありました。
従って、この続きは一般質問で行うことを伝え、了承としました。

質問要旨は以下の通りです:
 まるごと博物館構想(平成 12 年度策定)は,
松本市全体を屋外博物館と見立て,市民との協働により,
学びを通したひとづくり・まちづくりを目指すものであると認識している。
この構想は,学都松本にふさわしい壮大な構想である一方で,
歴史と共に積み重ねられてきた私たちの暮らしを
豊かに彩る身近なものでもある。
基幹博物館は、その拠点施設として位置づけられ,
平成28年度から整備事業を開始しているが,
この事業はまるごと博物館構想に端を発している。
 一方,平成28年度のまるごと博物館構想推進事業費は,
予算執行率が50%未満であるが,
評価の根拠には市民以外の人数も含めた総観覧者数が計上されており,
内部評価における総合評価を A としている。
これは,博物館特別展開催事業においても同様である。
この評価が壮大な構想の目的を達成するための
最適な手段となり得ているのか疑問である。
まるごと博物館構想は,歴史文化基本構想や基幹博物館整備事業など,
全ての歴史資産の活用に関わるものであり,
第10次基本計画及び市長公約の中にも,
その概要が触れられている重要な部分である。
特に,市長公約においては,
基幹博物館整備事業を将来世代のためのハード整備として位置付けており,
これはまるごと博物館構想の実現にも大きく影響を与えるものと考える。
 よって,この構想の事業評価の在り方を考えるためにも,
まるごと博物館構想に対する市長の見解を確認したい。

詳しい様子は議会のHPにて公開されております。
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/sigikai/rokuga/kessan_iinkai/2017/index.html

これからも、暮らしをより良くするため、尽力してまいります。

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