【北陸新幹線終着駅: 敦賀駅区画整備事業otta(オッタ)&ちえなみき】

2024年03月22日

【北陸新幹線終着駅: 敦賀駅区画整備事業otta(オッタ)&ちえなみき】

会派視察で福岡県庁と敦賀市を訪問しました。今回は、敦賀市の取り組みについてご紹介します。

塩漬けだった敦賀駅前の土地を何とかしようと、平成16年度から何となく区画整備の話が出ていた敦賀市。

国から新幹線延伸計画の前倒しの報を受けた時点でも、まだ何も決まっていなかったといいます。
この時の敦賀駅は駅に用のある人しか利用しない、閑散とした場所だったようです。

しかし、そこから、駅前を人で賑わう場所にしたい、街はこうあるべきだとのコンセプトを掲げた職員らが多くの先進事例を視察し、ボトムアップで方向性を決めたのが、公民連携の複合施設otta(オッタ)、
そして敦賀市が運営する図書館でもない本屋でもない新しい拠点、「知育啓発施設 ちえなみき」でした。

【北陸新幹線終着駅: 敦賀駅区画整備事業otta(オッタ)&ちえなみき】

ここから、頭の固い上司たちとの戦いが始まったようです。

7,000万かけて3万冊の蔵書を入れたいという思い一つから、財政課との戦いがあり、コンセプトを理解してもらうためにあれこれ策を練ったのだとか。

また、これまでの行政主導のまちづくりから、歳入歳出を割り出して民営化すべきところは民営化し、官として役割を担うところは担うという住み分けをきっちり行なったそうです。
(ただし行政としての役割を果たすため、決して黒字にすることを最優先にはしていない)

運営形態は紫波町のオガールと同様、民間主導のテナントやホテルなどが併設しています。
開発そのものは小松駅の区画整備事業を手がけた民間の合同会社に任せ、ちえなみきの管理は丸善が受けています。
とはいえ、こうした民間企業には企画段階から参画してもらい、まちづくりの観点を第一に、儲け優先ではない取り組みを一緒に始めたそうです。
丸善は、ちえなみきを「学びを通した交流拠点」とし、図書館でもない本屋でもない、ゆるかやな領域を形成しています。

施設内はおしゃべりもOK。
本の販売をしていますが、店内で読むのは自由。カフェもあり、自習スペースもあり、極めてゆるい空間でした。

【北陸新幹線終着駅: 敦賀駅区画整備事業otta(オッタ)&ちえなみき】
【北陸新幹線終着駅: 敦賀駅区画整備事業otta(オッタ)&ちえなみき】
【北陸新幹線終着駅: 敦賀駅区画整備事業otta(オッタ)&ちえなみき】
【北陸新幹線終着駅: 敦賀駅区画整備事業otta(オッタ)&ちえなみき】
【北陸新幹線終着駅: 敦賀駅区画整備事業otta(オッタ)&ちえなみき】

他のテナントブースには民間企業が入っていますが、市が運営するちえなみきは他のブース同様、賃借料を支払って入っています。
目の前の広場も開放的で、市民の要望に極力応える方向で使用を許可しているそうです。

こうした取り組みにより、駅前は人の動きが見られる場所となりました。

ここに来るまでには、キーパーソンの存在はじめ、青年会議所などが実証実験に協力したり、商工会議所がテナント誘致に一役買うなど、市内の経済団体もしっかり協力しあえた所が大きいと思います。

人口6万人規模のまちとして、ちょうどいい規模だと思いました。
連携して上を説得し、信念を貫いて進めた職員の皆様は、非常に優秀であり、このまちの財産だと思います。

それにしても、北陸新幹線延伸により、長野から敦賀までわずか2時間程度で行けてしまうとは!





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