本日の病院建設特別委員会にて

2017年11月14日

市議会病院建設特別委員会が開催されました。

松本市は、平成34年開院を目指して、市立病院の再整備を計画しています。
そこで、市議会では複数の担当部局が絡む案件の受け皿として、特別委員会を設置しています。

本日の議題は、どんな病院機能を持たせていきたいかという
建設基本計画策定状況の報告と、
骨子(案)等についての協議でした。

そこに、用地取得に向けた必要経費を
次期補正予算に盛り込むという議案も入ってきました。

病院の機能自体への骨子(案)については、異議を唱える声はあがりませんでした。

しかし、用地取得への手順に関しては、
私は「土壌の状態が明確になっていない現時点において、
安全な方向性が確認されてから購入を判断するべきだ」として、
異議を唱えました。

松本市立病院移転に際しては、
鉄工所跡地が建設予定地になっている関係で、
土壌汚染や埋め立てが前々から指摘・心配されてきました。

エクセラン高校との意見交換でも環境科の生徒から土壌の問題を心配する声があり、
松本工業高校との意見交換でも同様の意見が出され、
実際に働いていた労働者など、市民からも心配の声が上がっている現実を鑑みると、
市民の皆さんの税金を使う事業ですので、
問題が後から発生しないよう、事前に手だてを考えていく必要があります。

例えば、今後工事をしていく中で、
もしも今回きちんとチェックしなかったがゆえに
何か問題が生じて工事を中断することにでもなったら、
(実は市では、過去に同様のケースが複数発生しています)
その間の損失補てんは誰が支払うのでしょう?
市が支払うことになるのなら、それは市民の皆さんの税金です。
つまり、投入しなくていいはずの税金を投入することになるのです。

だからこそ、議会は、市民の皆さんの代弁者として、
皆さんからいただいた大切な税を使う市の計画を、
丁寧にチェックしていく必要があるのです。

必要な時にはきちんと立ち止まって、
念入りにチェックし、
市と丁寧に協議を重ねていくことは、
議員として当然の責務であり、
市民の皆さんもこの姿勢にご賛同いただけるものと信じています。

市は、用地取得の過程を、次のように計画しています。
1.先方と市が交渉
2.市の開発公社(理事長:副市長、理事:各部長)が購入
3.市担当部局が開発公社から購入

1→2に進むためには、
開発公社の担保として、
市担当部局が債務負担行為
(土地購入費用の先付け借金)
を先にする必要があるということ、

2→3に進むためには、
開発公社が購入する時点で、
土壌汚染等の影響のない状態になっていること、

以上が市からの説明です。

今回、用地に関しては、
1→2の手順について、議会の承認を求めたものでした。

しかし、土壌汚染に対する市民の心配が多いことを受けて、
市がどのようにこの問題をクリアしていくのか、
事あるごとに私を含め数名の議員から質問が出されてきましたが、

市の答弁はいつも、
“詳細はこれから、市に情報は入ってきていない”
の繰り返しであり、
土壌の状況を、
誰がどの時点でどう根拠をもって判断するのかが、
非常にあいまいな状態のまま回答が先送りされてきていました。

本日の結論として、
市は、債務負担行為を行うものの、
開発公社が用地を購入する際に問題が解決されなかった場合は、
債務負担行為を解除するという姿勢を明確に示したことを受け、了承としました。

2時間半にわたる会議の間、委員長を除く14名中、
土壌問題について触れた議員は、
小林弘明議員、澤田議員、私の3名でした。

一方、
「市の説明を信じずにいちいち話を止めていたら何も進まなくなる」
「市はルールに従って進めているだけの話、問題ない」
という趣旨の発言をした議員が2名、

骨子(案)の中身や関連事項を質問した議員は7名、
一度も発言をしなかった議員が1名でした。


以上、本日の会議のご報告です。


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